岡山県鏡野町岩屋

2018年09月11


日本の滝百選に戻る

Road Map :県道392号線を切畑から県道75号線に入り、中林口から林道に入る。
Route Map:中林の登山口から流れ星コースで登り、泉山から引き返し、天の川コースから下山する。
日本の滝百選』  今回は滝巡りがメインであり、山歩きは序でに登っただけである。
かがみの旅とくらしのHPから
  多くの山々が連なる鏡野町内でも、バリエーション豊富な登山ルートが確立された人気の秀峰、泉山。
その南麓に位置する登山口から登山道に入り、山道を進んでいくと複数の滝が見られます。
  いずれも数十メートルの落差を誇る中林一の滝、二の滝をはじめ、三の滝に火の滝。さらに十六夜の滝、天の滝など趣の異なる滝が揃うこのエリアは、愛好家の方々のみならず多くの登山客の皆さまの目を楽しませています。
滝巡り
  3日間、雨が降り続いた後であり、水量が多く、まったく別物の様な豪快な滝を見れたことはラッキーであったが、反面、水量が多い分、渡渉の困難な個所が多かった。
他の滝に行っても同様に水量の多い豪快な滝見が出来たと思う。
泉山への山歩き
  序でなので泉山まで足を伸ばしたが、滝見だけで充分だったと反省する。
ヤマヒル
  泉山にはヒルが居ないのか? ヒルチェックをしながら歩いたが、ヒルの姿は1匹も見ることがなかった。 良い滝見が出来てヒルも居ない。幸いな滝見だった。
泉山の滝群
  泉山へは'10年08月に岡山百山として登っているが、その時には滝見も兼ねていた。
しかし大きな滝群ながら水量が少なく感激出来る程ではなかったので、再度訪れるに当たって雨待ちとした。  西日本に3日連続の雨が降ったので、極端な増水を避ける為に1日開けて滝見に出掛ける。
いずみがせんのたきぐん
中林の滝:30m
二の滝:20m
十六夜の滝:
火の滝:30m
天の滝:
登り:2時53分(泉山まで、滝見時間含む)
下り:3時間14分(休憩、滝見時間含む)  
累計:6時間11分
どんな状態で通行止めとなっているのか判らないし、登山口までの距離も判らないが、取合えずは歩いて行くしかない。
登山口の駐車場に行こうとしたが、'10年と前回同様に通行止めなっており、引き返して大きな空き地に車を停める。今日は沢も増水しているであろうが長靴では無く登山靴で歩くことにする。朝の気温は18℃、8時15分に駐車地を出発する。
先程、通行止めゲートが張られていた、ここまでは車で来ている。
登山口への林道を歩いて行くと、道路にぽっかりと穴が開いていた。これならゲー
トをずらして車で進入してもどうしようもなかったのだ。 '10年時の通行止めは、
この先に見えている落石防止のフェンスの場所だった。
枝沢から流れ落ちる小さな無名滝。
多分、大雨後のにわか滝だと思われる。
駐車地から8分歩くと登山口の駐車場に着いた。 8分だけのロスタイムで助かった。
駐車場は長く使われいないのか、草が茂っている状態になっていた。
沢水は大きな音を立てて流れ、滝水の多さが期待出来ると共に、
渡渉が出来るのかが心配になる。
1つ目の木製橋を渡る。 橋の木材は相当腐っており長くは持たないと思われる。
直ぐに次の分岐となるが、どちらからも和山には行けるはずであるので、道標が
不親切である。 地図があった様であるが、破損して見えなくなっていた。
2つ目の木製橋を渡ると、左、天の川コース、真っ直ぐ、流れ星コースの分岐となる。
前回は天の川コースから登ったので、今回は逆回りとする。な
16分程歩けば ”滝見小屋”と3つ目の木製橋に着く。
この上流には ”中林の滝”が流れ落ちている。
上流側に登ってみる。 モミジの木が邪魔しているが、
これが晩秋には綺麗なコラボを見せてくれるんだろう。
”滝見小屋”の横から見た ”中林の滝”(落差30m)は前回見た時よりも
圧倒的に水量が多く、迫力ある滝に豹変していた。
更に上流側に登ってみるが、滝飛沫が激しく、近寄れるのはこの辺りが限界である。
最初の渡渉となるが、ここは渡るに大したことはなかった。
”中林の滝”から離れて登山道に入るが、これが ”中林の滝”の高巻き道であり、
きつい登りが続く。 登山道の状態はすこぶる歩き易い。
次の渡渉は水量が多く、飛び石が無いので苦労した。
湿気の多い沢を渡るが、ここで車にヒル避け剤を車に忘れたのを気付く。
この後はヒルチェックしながらの歩きとなる。
きにわか滝。
普段は単なる沢の流れだと思うのだが、
今日は水量が多く小さな滝となっていた。
小さい無名滝。
小さな滝群を見ながら歩ていると48分にて ”二の滝”(落差20m)に着く。
滝としてはシンプルな直瀑であり、面白味が少ない。
今日は ”三の滝”へ行くと言う目標を持っており、道標の斜め上の矢印には ”三の滝”が書かれており、この辺りから ”三の滝”へ行く道があるはずと周囲を探してみるが見付からない。帰宅後ではあるが登山口にあった簡易地図を見てみると ”三の滝”へはトラバース路の途中から登ることになっていた。上の道標とは違う様だ。 踏み跡が見付からず、今日は諦める。
針葉樹林帯の中、水平道を進んで行く。
”三の滝”は諦めてトラバース路に入って行く。
直登コースの入口から如何にも面白くなさそうな階段道が始まる。
天の川コースで先に ”井水山”に登る予定であったが、苦労は先に済ませておこうと予定を変えて、詰まらないであろう直登コースに入ることにする。
真っ直ぐに続く道は、ジグを着る程にはきつくない斜面だと言うことか。
展望が無く、真っ直ぐな階段道が続く修行道。
擬木で整備された階段道が歩き易いのがメリットだ。
急登は24分で終わり、大岩からはフラットな道、むしろ下りの道となる。
真っ直ぐな道は大岩で妨げられ、やっと道に変化が出て来た。
樹林帯のフラット道を進んでいると前方が開け、井水山、津山高校ヒュッテが見える様になった。
2時間32分にて ”中央峰”(1,198m)に着く。
山頂は広々とした芝生が広がり、展望も良いが休憩ベンチが無い。
”津山高校ヒュッテ”には寄らずに尾根道を ”泉山”に向かう。
”中央峰”から目的地の ”泉山”を見る。 登山道もはっきりと見えている。
”中央峰”からは小さく下って行く。
刈り払いされたササ原道を登って行く。
このササの刈り払いの貢献者に付いてはこの後、直ぐに判った。
2時間53分にて ”泉山”(1,209m)に着く。 ここも山頂は芝生原となっていた。
どうでも良いが、一番標高の高いのは、この展望岩の上である。
置いてあるザックはブッシュカッターで仕事をしているおじいさんの物。
山頂からの北東方向の展望。 山座同定は出来ていないが、この中に ”角ヶ仙”があるはず。
山頂から見た北西方向の展望には奥津温泉が含まれているはず。
この方が雑草、ササの刈り払いをして下さっている方。
仕事かボランティアかは聞かなかったが、ここまで登って来るだけで大変な仕事だ。
”泉山”の山頂で昼飯にする予定であったが、ブッシュカッターの音がうるさいので直ぐに下山する。
”中央峰”まで引き返し ”井水山”から天の川コースで滝見を再開する予定。
”フシグロセンノウ”
”カワラナデシコ”
”ガマズミ”赤い実?
”ノアザミ”
”ウツボクサ”
尾根筋の道からは終始展望が良いが、湿度が高く見通しが良くない。
下山22分で ”中央峰”に戻り、ここで昼飯とする。
先程のじいさんの仕事かどうかは判らないが、
ササ原の尾根は綺麗に刈り払いされていた。
”中央峰”から、これから向かう ”井水山”を見る。
樹林帯の中を ”井水山”へ登って行く。
”井水山”の麓に建つ ”津山高校ヒュッテ”が見える所まで戻って来る。
直ぐに天の川コースへの道に入って行く。
下山57分にて ”井水山”(1,150m)に着く。
ここも他のピークと同様に芝原が広がっていた。
昔、このコースを登っているのだが、何の記憶も残っていない。
直登コースと違い、ジグを切った登山道なので変化があり、気が紛れる。
沢まで下ると、渓流瀑が流れていたが、これが名のある滝なのかが判らない。
急流なのか渓流瀑なのか判らない流れが続いている。
雑草が茂り、近くまで行けなかったが、下の写真の滝の滝口だと思われる。
これが無名滝なのであれば ”段々滝”と名付けたい。
小さな無名滝であるが、面白い形態の滝であった。
登山道はなんとか踏み跡だと判る程度に付いている。
小さな滝が連続しており、変化を出しながらシームレスに繋がっている。
この滝を見ている限りでは無名滝と思ったが、この後に滝名の表示が出て来る。
上流側から下って来ているので、滝名が判るのは一番最後になってしまう。
はやり、滝見は下流側見て行くべきだ。
丸太は滑るので歩けなく、岩伝いで何とか渡渉出来た。
無事、渡渉が終わってから振り返り見る。
一番やっかいな渡渉に差掛かる。 渡渉と言うより沢歩きであるが、
何とか登山靴に水が入らずに済んだ。
ここも渡渉してから振り返り見る。
ここも厄介な渡渉であり、飛び石にはコケが生えておりズルズルに滑る。
おっかない道が続くが、道幅は充分あった。
”火の滝”の高巻き道であり、滝の落差分の崖下りとなる。
”火の滝”の滝口を見たかったが、藪で見るすべがなかった。
水量の違いから昔見た ”火の滝”とは別物に見えた。
”火の滝”を登山道から見る。 すごい水量の流れだ。
落差30mの分岐瀑である ”火の滝”は今日の水量なら充分、滝百選に入ってもおかしくない。
滝壺は無く、直接、沢に流れ落ちている。
ここの渡渉も中々困難であったが、登山靴の中に水が入ること無く、渡ることが出来た。
左岸に渡り ”火の滝”を見る。 この距離でも滝飛沫が飛んで来る。
直登コースへの分岐を通る。
浮石が一杯の涸れ沢の様な歩き難い道を下る。
滝名の表示はなかったが、これが落差20mの2段瀑である ”天の滝”に間違いないと思う。
”天の滝”を左岸から見ると変化の多い3段の滝にも見える。
変化のある流れの無名滝。 水量あればこそである。
下流には更に無名滝があった。これは滝口を見ている。
1つ目の木道を渡り、登山口に戻る。
滝見にも飽きて来た頃、2つ目の木橋が見えて来た。これで1周したことになる。
下山、3時間14分にて駐車地に戻り、泉山の滝巡りを終える。